予防接種は
事前にご予約お願いします
当院では、インフルエンザや肺炎をはじめとする、様々な感染症に対する予防接種を提供しています。予防接種は感染症にかかるリスクを減らすことにおいて有効な手段です。
予防接種をご希望の場合は、お電話または当院のWEBサイトを通じて事前にご予約いただくことをお勧めします。
これにより、予防接種をスムーズに受けていただけます。
ご予約なしで来院された場合、ワクチンの在庫状況によっては接種をお受けいただけないことがございますので、予めご了承ください。
当院で実施している
予防接種の種類と費用
インフルエンザワクチン
インフルエンザは毎年11月~翌年3月にかけて流行する感染症で、予防のためには10月中旬にワクチン接種を受けるのが望ましいです。ワクチンの効果は接種後約2週間で発揮され、およそ5ヶ月間持続するとされています。
13歳未満のお子様は、ワクチンを2回接種する必要があり、最初の接種から2~4週間後に2回目の接種を行います。
13歳以上の方は1回の接種で十分ですが、受験シーズンなど重要な時期には2回接種して効果を高めることもお勧めできます。
その場合は、最初の接種から1~4週間後に2回目の接種をお受けください。
インフルエンザワクチン接種後には、注射部位の腫れや痛み、熱感などの副反応が出ることがあります。
稀に接種後30分以内にアナフィラキシー反応を示す方もいるため、接種後から30分間は安静にするのが望ましいです。
何か体調に異変を感じたら、すぐに当院にお問い合わせください。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌ワクチンは、肺炎予防に有効とされるワクチンです。日本では肺炎が死因の第5位となっており、特に高齢者は重症化しやすいです。
重症化すると入院生活を余儀なくされることもあり、長期間のわたる入院生活による体力低下によって身体機能が衰えたり、心臓病、糖尿病、脳卒中、認知症のリスクが増えたりする危険性もあります。
また、肺炎球菌ワクチンの効果は約5年間持続しますが、その効果は永続的なものではありません。
肺炎球菌には93種類の血清型があります。そのうちの23種類は、「成人が重症化した肺炎球菌感染症」全体の約70%を占めます。
この23種類に対応するニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)は、定期接種として接種することが可能です。肺炎球菌ワクチンは感染を完全に防ぐものではありませんが、感染や重症化の予防に役立ちます。また、ニューモバックスに加え、プレベナー(13価ワクチン)も有効です。
高齢者の肺炎球菌ワクチンの
定期接種について
予防接種法の施行令の改正により、平成26年10月1日から高齢者向けの肺炎球菌ワクチンが定期接種のリストに加わりました。この変更により、成人用肺炎球菌ワクチン(ポリサッカライドタイプ)を受ける高齢の方は、市からの補助を一部受けることができます。
医師から副作用や予防効果についての十分な説明を受け、内容をしっかりと理解した上で接種を受けましょう。
新型コロナウイルスワクチン
新型コロナウイルスワクチンは、感染を防ぎ、重症化を予防するために開発されました。新型コロナウイルス感染症は、発熱や咳といった風邪に似た症状を引き起こします。
世界中で使用されている生ワクチンや不活化ワクチンに加えて、新しいタイプのワクチンが開発されました。これらは「ベクター型」と「拡散型」に分類され、両方ともウイルスの抗原を生成する遺伝子を利用しています。
ファイザー社製、モデルナ社製のワクチンは、メッセンジャーRNA(mRNA)という核酸(遺伝子)を用いて、体内でウイルスの特徴的なスパイクタンパク質を生成し、免疫応答を誘導します。このように、コロナウイルスの表面に付いているトゲトゲを、体内で作り出すのです。
mRNAワクチンは、体内で短期間のうちに分解され、細胞外に排出されるように設計されています。これにより、実際にウイルスに感染しなくても、免疫系がウイルスに対する防御を強化することができるのです。
また、新型コロナウイルスワクチンは筋肉注射によって投与されていますが、これは皮下注射よりも筋肉注射の方が有効であるためです。
予防接種を受ける上での注意点
ここでは接種に関する注意点についてまとめています。下記の内容を理解していただいた上で、予防接種を受けてください。
これらの条件に該当している方は
予防接種を受ける前にご相談ください
- 37.5度以上の発熱がある方
- 血液疾患、心臓病、肝臓病、腎臓病の治療を受けている方
- 急性疾患を患っている方
- 予防接種を受けてから2日以内に、アレルギー反応(発熱、蕁麻疹等)が出たことがある方
- ワクチンの成分が合わない方
- 血縁者に先天性免疫不全の方がいる、または免疫不全と診断された方がいる
- ワクチン接種後に痙攣が起きたことがある方
接種後における注意事項
予防接種後に副反応が現れることがありますので、接種後30分間は医師への連絡が可能な状態にしておくことが重要です。
ワクチン接種日は安静にし、注射部位を清潔に保ちましょう。
飲酒や激しい運動は避け、入浴時には接種部位を刺激しないよう注意してください。 副反応は接種後数日で発生することもあるため、体調の変化に注意し、異常を感じたら直ちにお問い合わせください。